中国ファンド、サンェジソン買収失敗で独シルトロニック買収に矛先、半導体産業育成の重点課題、シリコンウエハー企業育成狙いに

摘要

台湾の調査会社DIGITIMES Researchは昨年12月に発行したレポートで、中国の半導体投資ファンドが、シリコンウエハー世界大手の独シルトロニック買収に向け動いていると伝えた。シルトロニックは特殊化学品を手がける独ワッカーケミーの子会社で、信越化学工業、SUMCO、台湾のグローバルウェーハズなどに次ぐシリコンウエハー大手。従業員数は約4100人で、欧州、アジア、米国に4つの生産拠点を持っている。中国企業によるシリコンウエハー企業買収の動きは、昨年から活発化しており、米サンエジソンのM＆Aにも乗り出したが、台湾グローバルウェーハズに先手を打たれ断念していた。