東北大、ワンステップで大量作製が可能な3次元構造をもつ多孔質グラフエン作製手法を開発、白金を使用しない水素発生装置への展開に期待

摘要

東北大学原子分子材料科学高等研究機構（WPI-AIMR）の伊藤良一准教授、陳明偉教授と阿尻雅文教授らは、ワンステップで大量作製が可能な3次元構造をもつ多孔質グラフェン作製手法を開発し、またその多孔質グラフェンから水素発生電極を作製することに成功した。この新たな多孔質グラフェンを用いることで、効率よく水素を発生させる電極を開発した。このグラフェン電極は、白金を使用しないことから安価で環境負荷が少なく、しかも大量生産が容易なことから今後実用化への移行が視野に入ってくる。このため、低コストな水の電気分解装置用電極への展開への期待が高まってきそうだ。