世界一に肩を並べる条件を得たが，その具現化が重要-三菱住友シリコン（株）取締役社長 森 禮次郎氏に聞く-

摘要

-『金属時評』への登場は2年ぶり（前回は2000年1月5日号）ですが，内心では，シリコン業界の御意見番的役割を担える人がいなくなったと，がっかりしていました。 そこへ"奇跡の再登場"ともいえる新会社の社長復帰で，シリコン業界にとっても心強いことだと考えています。 しかしながら，73歳にして大世帯企業同士の合体統合を進める大役，お体は大丈夫ですか。 体が丈夫な点が問題だともいえるわけで，丈夫だか担ぎ出されてしまった。 住友金属工業と三菱マテリアノの両方の社長から頼み込まれると，"義を見てせざる勇なきなり"の心境になり，つい引き受けてしまった。 だからそれだけの使命を感じて，毎日の事に当たってしる。-それぞれが個性を持った2つの事業体の統合という大仕事に当たって，一番重視されているのはどういう点ですか…。