市場低迷のリストラと開発強化を同時進行，新製品で滕

摘要

日立エーアイシー·三春工場のタンタル電解コンデンサの生産能力は，2000年のピーク時には月産1億8千万個まで増強された。 その後タンタルコンデンサの市場も大幅に落ち込んだが，今年に入って回復に転じた。 今後の市場はどのように展開するのか，その中で日立エーアイシーは何を目指すのかなどを伺ってみた。 なお，設計部長の落合英昭氏にも同席していただいた。 （文責編集部）-まず足元の，タンタルコンデンサ出荷の回復状況についてお聞かせください。 当社のタンタルコンデンサ生産は，ピーク時には月1億5千万個強まで伸びたが，昨年から今年3月ごろまでの稼働率は30～40％程度まで落ち込んだ。 4月以降は上昇へ転じ，現在は1億個以上の生産で65～70％まで回復した。これは，落ち込みの危機感から新規ユーザーの開拓に努力したのが，ここへ来て実ったものと考える。 ただ，今年後半の動きがどうなるかについては，お客さんからも確かな手ごたえは得られず，不透明さをぬぐえずにいる。