凝集改善による脈動形高速凝集沈澱装置の高性能化

摘要

高速凝集沈澱装置は、既成フロック存在下でのフロック形成と沈降分離操作を一体化した装置である。本装置は滞留時間が短く、凝集沈澱効率が高いという特徴を有する一方で、原水水質の変動に対して処理水水質が不安定になりやすいことも知られており、例えば春季や秋季に密度流が発生した際に、ブランケットの巻き上げ、沈澱池処理水濁度の上昇、ろ過継続時間の減少といった問題が生じることがある。