新エネルギー有効利用の立場から見たFITについて:地域における新エネルギーの活用とFITの課題

摘要

平成24年7月に固定価格買取制度が開始されて以降、特に太陽光発電において、大幅な導入量増加が見られている。太陽光発電では、メガソーラーといわれる1，000kWを超える規模の太陽光発電システムの導入が大幅に増加するとともに、10kW未満の住宅用太陽光発電システムの設置についても増加している。特に、制度導入から3年間はプレミア期間として、内部収益率（IRR）が高く、事業採算性が保証されるため、計画から発電まで比較的短期間で実施でき、規制緩和も進んでいる太陽光発電に案件が集中したと見られる。