汚泥改質機構付き農村集落排水処理施設からの処理水の利用

摘要

生活排水の処理に伴い発生する処理後の排水（処理水）利用は高度成長期から求められ続けており、トイレの洗浄水や植栽への利用が行われて来ているが薄黄色い着色と汚水特有の臭気の問題で利用率の向上が成されにくい状況にもある。一方でオゾンや活性炭、ゼオライト等による吸着剤の利用や光分解など工業的手法を低濃度の色や臭気物質に適用する事は物理や化学反応の原理から過大になり易い事や、エネルギー投入や資材の消費、再生等を伴うため、3次処理に近いレベルの水処理においては高コストとなる事が多い。コスト高は上水の購入価格の方に利がある状態にもなり、色や臭気を処理するため逆に炭酸ガスを発生する状態に至っている。