ユウロピウム輿常を指標に用いたリクトウ，ヒマワリによる鉱物由来のカリウム吸収の示唆一鉱物の化学風化における植物の積極的関与-

摘要

植物の存在は風イヒを促進しているという報告が多くなされている(Taylor and Velbel, 1991;Benedetti et al., 1994;Drever,1994;Hinsinger et al., 1993, 2001;Hinsinger and Gildes, 1997;Moulton and Berner,1998;Akter and Akagi, 2005).植物による風化速度の増加を定量的に考察することは，風化反応が二酸化炭素の循環と密接に関係していることを考えると，重軍な課題といえる。 一方で，現実の植物中の触機成分のうち，何割が末風化の鉱物に由来し，何割がすでに風化された鉱物のリサイクルされたものであるかを知ることも，柵物の地球表層の元素循環に与える影響を議論する際に重要なテーマである（Lucas，2001）。