ディーゼル排ガス粒子の電気集塵技術

摘要

SPMを除去する技術として様々な集塵方式が考案されている。集塵方式には重力集塵やサイクロン集塵、スクラバー、スプレー塔、フィルタや電気集塵装置（Electrostatic Precipitator: ESP）などがある。なかでもESPは他の集じん装置と比べて、圧力損失が小さく運転費用が安価、粒径1μm以下の微粒子に対して集じん率が高いことが利点である。したがって、火力発電所や工場などの産業用から自動車道路トンネル用、ビル空調用、家庭用空気清浄器など多くの空気環境保全に役立っている。本稿ではディーゼル排ガス中のPM を処理する技術としてESPを取り上げ、ESP内の粒子挙動や集塵特性、最新の技術動向について解説する。