湯浅蓄電池（順徳）有限公司製40B19形鉛電池について

摘要

湯浅蓄電池（順徳）有限公司は、香港よりフェリーにて約2時間、広州白雲国際空港より車で約1時間半の場所に位置する、広東省彿山市順徳区に2002年2月に設立された。 同有限公司は、（株）ユアサコーポレーションの100％出資会社（資本金：US＄1000万）であり、小田原工場、長田野工場に並ぶ、自動車用鉛電池の第3番目の主要な生産拠点としての役割を持たせるために建設された。 工場建設（第1期）は、B19サイズの自動車用電池を年間100万個生産する計画で、2002年6月よりスタートした。 もともと極めて短期間の工場立ち上げスケジュールであった上、その終盤にはSARS（重症急性呼吸器症候群＝Severe Acute Respiratory Syndrome）渦に巻き込まれるなど、予測不能の事態も発生したが、各部門関係者の尽力により、日本市場向け40B19形電池の量産をスケジュールの通り2003年4月から開始した。 その後の生産物量は順調に増加し、2003年11月現在の生産実績は約8万個／月となっている。 これは、当初の討画であった100万個／年規模の生産にほぼ達した物量である。 また、中国国内向け電池の生産も2003年8月より開始され、順調に稼動している。この湯浅蓄電池（順徳）有限公司で生産する電池では、上述した優れた生産性と、日本国内の生産品と同等以上の性能·品質の両立が命題として掲げられた。そのために、市場で高い実績を持つ現行の日本国内生産品の設計を基本的に踏襲しつつ、加えて細部にわたる技術的検討と見直しを重ねて来た。 その結果、湯浅順徳製の電池では、各、部品の軽量化、電圧特性向上、および自己放電特性の改善等を実現している。 以下には、その湯浅蓄電池（順徳）有限公司製40B19形電池の詳細について－説明する。