強化プラスチック複合管の管路における曲部施工について－強化プラスチック複合管同質曲管使用の検討－

摘要

従来，口径1500mm以上の強化プラスチック複合管（以下，「FRPM管」という。 ）の管路における曲部施工は鋼製曲管及びテーパー何鋼製直管等の鋼製異形管を使用していた。 しかし今回，FRPM管協会規格のFRPM管同質曲管（以下，「同質曲管」という。 ）の適用最大呼び径が PHI1500mm（平成7年7月制定）からPHI3000mm（平成15年6月改正）に拡大された。 平成15年度に実施した新矢作川用水地区平坂幹線水路田貫工区その1工事についても，数箇所の曲部施工が存在するため，同質曲管使用の検討を行ったところ，使用が可能かつ経済的となる箇所が1箇所存在したため，同質曲管を採用し施工を行った。本文では，はじめに同質曲管の規格，特徴に触れた後，本工事での同質曲管の検討から施工に至るまでの経緯を報告する。