ネスレ日本の事業戦略、高岡CEO語る ーイノベーションが成長を牽引

摘要

ネスレ日本(株）（兵庫県神戸市、代表取締役社長兼CEO高岡浩三氏）の2012年事業戦略発表 会が、2月29日渋谷区神宮前のカフヱネスカフェ 原宿で開催された。昨年の成長の背景となったネ スレモデルや基本戦略に加え、2012年より展開 するネスレ日本の事業戦略、戦略製品、そして同 社が注力する共通価値の創造（Creating Shared Value)に関する活動の実践について、CEOの高 岡氏より説明が行われた。ネスレの146年の歴史の中で、昨年ほど激動の 1年間はなかった。リーマンショックの第2波と 言われるユーロ.クライシス力s起こり、オースト ラリアでは大洪水と大旱魃、ニュージーランドで は大地震、そして日本の東日本大震災、リビアの 戦闘、タイの大洪水などなど。そういう中で 2011年の売上高は836億スイスフラン（約7兆 4，600億円）となり、ネスレが経営の指標にして いるグループ全体のオーガニックグロース（為替 変動、買収売却などの影響を除いた実質的な売上 金額の対前年伸び率）は7.5%、ボリュームベー スでの伸びは3.9%。毎年5-6%ォ一ガニック グロースを伸ばしていくというネスレモデルを実 現した。また、営業利益率は前年より0.6%改善 して15%で、世界の食品業界においてもトップ の利益率を達成した。