発芽素材の健康機能と食品への応用

摘要

食品機能性研究の目的は、全ての人が寿命の続く限り健康な生涯を全うできる食生活の構築に貢献することである。この食品機能性研究は、1984年に我が国で台頭し、それが世界に波及し、機能性食品(fun-ctional foods)が世界の共通語になるなど、様々な国における「食生活と健康に関する研究」の先駆けとして高く評価されるまでになった。これら食品機能性研究が目指す理想的な長寿社会では、高齢者とともに皆が生きていくことは当然のことであり、「高齢化」をことさら強調することなく、各年齢層がそれぞれの役割を持ち、必要とされながら寿命を全うできる社会システムの構築と新たな呼び名が求められているように感じている。