新しい食安全のパラダイムとは－食品、農業バイオテロへの警告－

摘要

食の安全について強調したいことは、現代は1つの事故が何百万人の命、健康にかかわってくる可能性があるということだ。 今まで問題となっている数次の事件が比較的に規模が限定されているのはまだ幸いであるとも言えるが、本質は極めて多くの人命がかかっている問題として考えるべきである。 でありながら、世界的な流れに日本だけが大きく取り残されてきていることはないのであろうか。 日本にはグローバル化の波が押し寄せているにも関わらず、我々の認識、意識はそこまで育っていない。 世界の食の安全に関する新しい枠組みは、日本にはほとんど伝わっておらず、今後ますます格差を拡大していくことになりかねない。 当然、日本と欧米の格差は大きくなる一方である。