冬春キユウリにおける空気膜の利用と省エネルギー効果

摘要

この数年の重油価格は一時1当り125 円を超えるまでに高騰し、その後やや下がつ たものの、現在でも当り70円を越える高、水準で推移している。こうした重油価格の 乱高下により施設園芸農家の経営は著しく不 安定で、先行き不透明な状況に陥っている。こうしたことから、施設園芸における省ェ ネルギー化を図るため、「空気膜」という空 気の持つ高tゝ保温性、断熱性を利用した被覆 資材に着目し、ハウス被覆に用いた時の暖房 用燃料の削減効果や収量や品質に及ぼす影響 について、冬春キユウリを対象に検討したの で、その結果について紹介する。空気膜とは 二重になったフィルムの間にブロワ一等を使 い空気を送って膨らませた構造の被覆資材で ある。