局所環境制御による低コスト安定生産技術 －低コストな根城冷却技術－

摘要

温室などの施設を利用して園芸生産を行うときに、暖房設備を用いて施設内を加温したり、冷房設備、遮光資材、換気装置等を用いて冷却したりすることはごく一般的である。このような湿度管理を行うことで、今まで栽培が不可能であった作物が栽培可能になったり、周年栽培が可能になったりしたことは周知の事実である。 しかし、CO2削減が地球規模で大きな問題としてクローズアップされている現在、本当に必要以上に大きなエネルギーの消費をせずに加温や冷却を行ってきたか？ というと、いかがでしょうか。 このような状況で、局所環境制御という技術はエコロジー的にも、これからの園芸生産にとって重要な役割を担っていくと思われる。 もちろん、全体を制御するのではなく部分的に制御することでランニングコストが抑えられることは、経営的にも大きなメリットとなるであろう。