シリーズ，食品安全行政一農林水産省の役割－⑥リスクアナリシス（その1）

摘要

前号までに、先進国では食品安全行政に科学の原則とリスクアナリシスを導入していること．を紹介しました。 また、世界貿易機関（WTO）のSPS協定も、WTO加盟国の食品安全に関する措置は①充分な科学的根拠に立脚していなければならず（第2．2項）、②コーデックスによって－確立されたリスクアセスメントの手法を使った、人へのリスクの評価に基づいていなければならない（第5．1項）、と述べています。 コーデックスも、1993年の第20回総会に食品安全に係わる最初の文書を検討して以来、①食品安全に係わるリスクアナリシス用語の定義（表1）、②リスク評価の役割についての原則、③リスク分析の作業原則（コーデックス内部対象）を策定，採択し、これらは「手続きマニュアル」（現行は第14版）に掲載されています。 また、コーデックスのホームぺージ（ftp：／／ftp．fao．Org／codex／ProcManuals／Manual14e．pdf)からもダウンロー卜することができます。