植物工場三重拠点の取組みと 今後の方向性

摘要

植物工場には、大きく分類すると、太 陽光を利用する「太陽光利用型」と人工 光のみで植物を栽培する「完全人丁-光型」がある。三重！農業研究所に平成23 (2011)年3月に竣工した植物工場三重 拠点は、前者の太陽光利用型植物工場で あり、外見は少し軒"の卨ぃビニルハウス（図一1)である。施設園芸における生産規模は、先進的な生 産者ほど面積が大きい傾向にあるが、国内の 研究は小規模な取組みがほとんどであり、革 新的な技術であるほど生産現場への普及に大 きな壁を感じ、研究成果を普及するためには さらに1段階、やや大きな規模での研究と データの蓄積が必要と考えていた。今回設置 された植物工場二重拠点の実証ハウスは1区画の面積は約5 a (全4区画）であり、この レベルの検証ができる施設と考えている。