光波長変換フィルムの特性と利用

摘要

光波長変換フィルムは、ある波長域の光を 吸収レ、別の波長域の蛍光を発する物質を フイルムに塗布、添加し、被覆ドの光質環境を 変えて、作物の生長や成分をコントロールし ようとするものである。蛍光物質が光を吸収 して別の光を発するにあたり、エネルギーの ロスが生じるため、発せられる蛍光のェネル ギ一は蛍光物質が吸収した光エネルギーより も低く、そのため蛍光の波長は吸収光の波長 よりも長くなる。植物に悪影響を与える、あ るt、は影響が小さい、吸収率が低t、といった波長の光を、より長波長の効率のよい光に変 えるというのが開発のコンセプトになる。図一1は既存の研究報告を参考に作成した 光波長変換フィルムの光透過率の模式図で、 あまり厳密なものではないが、一般のフィル ム、紫外線カツトフイルムとともに、緑色光 一赤色光変換、紫外線一赤色光変換、紫外 線一青色光変換フィルムについて、このよ うな光透過性を持つということを大まかに示 してある。