「つる下ろし」誘引仕立てによる牒減パプリカの多収生産技術

摘要

パプリカは彩りが良く、ビタミン類が豊富に含まれ栄養価が高いとされ、近年、新たな食材として注目されている。また、消費者の食の安全、安心に対する関心の高まりから、国産パプリカに対するニーズがこれまでになく拡大している。 しかし、軒高の低いハウスでのパプリカの栽培技術は未確立であり、これまでの栽培法では収量、品質が著しく低いため、国内での産地育成が進んでおらず、消費の大半が輸入品でまかなわれている。 当センターでは、これまでにロックウール耕において「つる下ろし」誘引仕立てに凍る多収技術の開発に取り組み、10a当たりの可販栄収量で、16t（赤系品種：‘スペシャル’）－20t（黄色系品種：‘フェアウエイ’）が得られる技術を開発した。 さらに、土桝での適応性や栽培法を検討したところ、慣行の摘心栽培に比べて著しい多収を得られることが明らかとなった。ここ頂経、その結果の概要について紹介する。