生分解性プラスチックのマルチフイルム利用

摘要

現在、環境問題に対する意識が高まっている。 農業、特に野菜栽培においては、施設、露地を問わず大量のポリエチレンマルチ等が使用され、野菜の生産安定に大きく貢献しているが、使用後の廃プラスチック資材は分解しないために、ほ場からの除去や処理に多大な労力を要している。また、経営面からは担い手の高齢化が進み、栽培後のマルチ鋤込み処理などの省力化が求められている。 そこで、環境保全型農業技術確立を目的として、今回生分解性機能を有するプラスチックフィルムのマルチ資材適応性を把握するため、強度、伸び、崩壊性などの諸特性および露地野菜栽培におけるマルチの利用適性を検討した。