β本生物工学会のJABEEへの取ク組み

摘要

JABEE（Japan Accreditation Board for Engineering Education；技術者教育認定機構）とは，我国の高等教育機関で実施されている技術者教育プログラムが，社会の要求する水準を満たしているかどうかを評価，認定する非政府団体である。技術者教育プログラムとは，技術者に必要な基礎教育プログラムを意味するものであら，当然ながら，工学部，農学部，理学部，水産学部，生物生産学部，環境科学部，情報学部など，教育機関の組織上の区別にはよらない工学，農学，理学など，学士課程で技術者教育に関連する我が国の教育機関の数は216（エ学182（国立47，公立8，私立77），農学34，理学45），また，それらの教育機関で行われている教育プログラムの数（学科，コースなど）は約1000と見積もられているり工学分野について言えば，毎年11万人の学士課程修了者が出るい技術者や技術の定義，JABEEの審査概要，技術者教育プログラム認定の意義など，基本的なことについては，すでに本連載の第1稿で大阪大学の塩谷捨明教授が詳しく説明して下さったので，ここでは繰ら返さない。 また，次号からもいろいろな観点や立場からJABEEについて解説して頂くことになっているので，本稿では日本生物工学会のJABEEへの取り組みについて，若干の歴史的な経緯をまじえて紹介させて頂くことにしたい。