森林バイオマス収穫費用関数の作成と最適作業システムの検討

摘要

周辺技術の進歩により，森林バイオマスのエネルギー利用が現実味を帯びてきた。そこで本研究では，森林バイオマスのエネルギー利用を確実なものとするために森林バイオマスの低コスト収穫を目指した最適作業システムの検討を最終的な目的として，初年度は次の2点を行った。 1）これまでに得られた機械の作業功程を取りまとめ，地形傾斜，集材距離，森林バイオマス収穫量などを変数とした作業費用関数を作成した。 2）エネルギー利用のために必要となる粉砕作業を行うチッパや，近年，民有林で導入が進んでいるスイングヤーダなどの作業功程を調査した。