「仁淀川」山の手入れで元気モリモリ事業について

摘要

伊野町の森林面積は7，628haで，町総面積の約76％を占めている。 この森林は，国土の保全，水源のかん養や生活環境の保全等多面的な機能を持っており，地域住民の生活と深く結びついている。 このようなことなどから，緑のダム構想を町の最重要課題として位置づけ，町内の中心部を貫流している清流仁淀川の環境を守るため，間伐事業等を積極的に推進している。 伊野町の人工林面積3，547haのうち，約70％相当2，500haが7～11齢級に達し，間伐を必要としている（図①）。しかし，国庫補助対象齢級は7齢級まで，県単補助対象齢級は9齢級までとなっている。 このような現状を踏まえると，今後，補助対象齢級を超えた森林が増大し，間伐事業が進まなくなり，森林の持つ公益的機能の発揮に支障をきたすことが危惧される。