大清律輯註考釈（一）

摘要

本稿は、清律の律文を沈之奇の註釈『大清律輯註』に即して検討したものである。 沈之奇は清律を体系的に理解しようとしており、その理解をおさえておくこと軋中国にぉける法的思惟の歴史的展開を解明するための必須の作業である。 本号では刑律人命篇から始め、戯殺誤殺過失殺傷人律までを扱う。