4月20日「口蹄疫を忘れない日」

摘要

一昨年の本誌第63卷第10号で 「宮崎県口蹄疫発生第6例目（水 牛農場）に遭遇した臨床獣医師か らの報告」をさせていただいた. 今回は2年を経過した近況を報告 したい.ロ蹄疫終息直後は，8割以上の 被害農家が経営を再開すると答えていた.現在，経営を再開した戸数が，60%，また家畜 の導入頭数は以前の59 %にとどまつている.再開しな ぃ理山は，農家の高齢化，耕種転換，飼料穀物の高騰， 牛枝肉価格の下落，未だ感染経路の究明もできず，東ァ ジァで相次ぐ口蹄疫の発生などの不安要因が挙げられ る.加えてTPP参加問題もあり厳しい状況だが，何よ りも時間力経つにつれ，やる気力がなくなつたことであ る.昨年の「被害農家の心と体への影響調査」では約2 割で鬱ゃ不安障害，アルコール依存など健康への影響が 報告されている.