マイクロ波照射による柑橘エコウ乾燥果皮からのポリメトキシフラボンの迅速、効率的抽出

摘要

マイクロ波照射によるメタノール中エコウ搾汁乾燥果皮から生理活性機能性物質タンゲレテンとノビレテンが迅速、効率よく分離され，ヘスペリジン以外にこれら2種の化合物の存在が始めて明らかにされた．マイクロ波の2．5～5分間の照射によるエコウ乾燥果皮中のポリメトキシフラボンの抽出は，通常加熱抽出法に比べて極めて短い時間で効率よく分離され優れていることが分かった．これらの結果からマイクロ波抽出法は，柑橘類搾汁残虐（果皮）からの有用成分の効率的抽出法として応用できる可能性があり，再利用に有効であることを示唆している．　本研究は，農林水産省の「先端技術を活用した農林水産研究高度化事業」（現，「新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業」）の一環として行われたものである．