日本生態学会誌の編集方針－編集委員会の交代にあたって－

摘要

日本生態学会誌は55巻2号から大串隆之編集委員長のもとに新たな編集方針が立てられ、編集方針が大きく変革されました（大串2005）。 すなわち載せたい雑誌から読みたい雑誌へと編集方針を変え、より多くの会員に親しみある雑誌として衣替えを行いました。 表紙の体裁も新たに変えました。日本生態学会誌は、編集委員長が3年ごとに交代し、新たな編集委員長のもとで3年間の日本生態学会誌の編集方針が決定される仕組みになっています。 新編集委員長が新たな編集方針をたて、新編集委員長が主体的に学会誌の編集を行うことになります。 新編集委員長を公募したのもこのような考え方によるものだと考えています。 しかし、残念ながら応募者は一人もいませんでした。私は小泉博幹事長から編集委員長を引き受けてもらえないかとの依頼を受けました。 前大串編集委員長は京都大学生態学研究センターに所属しており、優秀な若手の学会員が大勢いるのとは対照的に、私の所には私も含めて一般会員は5名しかおらず引き受けるのを大いに躊躇しましたが、山村靖夫、大塚俊之、北出理、森野浩新編集幹事とも相談し、気負いなく淡々と行うならば、前に塩見正衛委員長のもとで編集幹事を行った経験も多少はありますので、私どもの所でも出来るであろうと引き受けました。