（－）－エビガロカテキンガレートによるクロロフィルaの光退色抑制作用

摘要

全国清涼飲料工業会の調査によれば，平成16年の緑茶ペットボトルの年間消費量は201万朋とソフトドリンクの中ではトップで，しかも年々増え続けている。 ペットボトルは，軽くて丈夫であること，蓋があることで飲み残しを防げることなどの利点があるため，ビンや缶ドリンクよりも消費者に好まれている。 緑茶のペットボトルは，緑茶のイメージ，光による劣化防止を目的として，緑色のものがほとんどであった。 しかし，着色容器はリサイクルシステムの障害となることから，現在では透明容器がほとんどである。 また，消費者側からも，中身食品の安全性が確認でき，好みを選択できることなどから，透明容器の需要が高くなってきている。 そのため，ペットボトル入り緑茶飲料の、光による嗜好性および品質の低下が問題となっている。