小規模なミュージアムの活動 —高槻市立自然博物館（あくあぴぁ芥川）の例一

摘要

日本には4,176もの博物館がある（公益財団法人日本 博物館協会2016)。それらは一つとして同じものはなく、 それぞれが個性をもっていると言われている。ここでは、 博物館だけでなく、動物園、植物園、美術館なども含め、 ミユージアムとして議論する。全国の多くのミュージアムは学芸員などの職員が不在 あるいはわずかしかいない小規模ミユージアムである。 地域資源を活用し教育や文化の発展に寄与するものとし て重要でありながらも、予算の縮小、来館者の減少など が続き、疲弊している（「小規模ミュージアムネットヮーク」、http：〃chiisaitoko.web.fc2.com八2016年4月10日確認）。 しかしながら、小さいからこその利点を生かして活動し ているミュージアムもある（白川2007 ：中江2012)。本 稿では高槻市立自然博物館（あくあぴぁ芥川）（以下「あ くあびあ」）を例に、小規模なミユージアムが小規模であ るが故に可能となっている活動事例につレゝて紹介する。