日射を含む作用温度の表示と屋外熱環境の評価法

摘要

屋外環境における人間の快適感や温冷感に関する研究は一　 気象華や建築学などの分野で数多くの研究が為されてきており，幾つかの温感指標も提案されている．屋外環境は．室内環境に比べると，一般に風速一　 日射の影響が大きく，体感温の取り扱いは室内環境よりも複牡になる．このような背景の下で　 著者らは屋外の放射熱環境に注目し．日射と地物の影響を評価できる有効放射温度を導き．この有効放射温度と外気温度を放射熱伝達率と対流熱伝達率で按分する拡張された作用温度を定義した.　 本稀では，屋外環境において被験者を用いた実験結果から．拡張された作用温度を算出し，これを新標準有効温度SETに組み入れた屋外熱環境の評価を試みる.