都市近郊における農業農村整備の展開方向

摘要

「大阪」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるであろう。 古くは、天下の台所としての商人の町、最近ではユニバーサルスタジオ、ジャパンの開贅とオリンピック招致といったところが全国区の話題であろうか。 しかし、農業に関しては、「大阪に農葉なんてあるのか」というのが大方の反応と思われる。本稿では、大方の予想に反し、重要な地位を占める大阪農業の現凛犬をふまえ、今後の都市近郊における農業農村整備のあり方について概説する。 大阪府は瀬戸内海の東岸に位置し、地形は南北に長く、面積は1，892誠と全国土面積の200分の1に過ぎないが、人口約880万人を擁している。