最近の土づくり肥料の動向-新しいケイ酸質肥料を中心に－

摘要

従来、ケイカル等のケイ酸質肥料は水稲を中心に多く施用されてきたが、散布に労力がかかることや施用効果が見えにくいことなどから、施用量は減少する傾向にある。 しかし、一方では一等米比率が低下するなど米品質の低下が見られるようになり、良質米生産のために土づくりの必要性が見直されている。 とくに、高品質良食味米生産に対するケイ酸供給の重要性が指摘されている1）。 このような中、様々なケイ酸質肥料がこの数年のうちに開発されてきている。 ここでは、これら最近公定規格が設定された新しいケイ酸質肥料の製法や特徴について紹介したい。