‘カワヅザクラ’の生態特性と産業利用に関する研究

摘要

伊豆地域の観光資源として重要である‘カワヅザクデについて，開花期と気温との関係，花芽形成とその発達，自発休眠覚醒期および他発休眠期における発育速度について調査した。また，明らかとなった生態特性に基づき，開花予測や切り枝での利用等，産業的な利用について検討した。その結果，切り枝については，加温開始時期と最適な促成気温が明らかになったことにより，実用化の目処がついた。また，開花予測においては幾つかの手法を組み合わせることにより，精度の高い予測情報を提供することが可能と考えられた。