農山漁村における少人数分宿型教育旅行受入組織の適正規模に関する考察

摘要

農山漁村の民家に少人数ずつ分散宿泊（分宿）させ る形態（註1)の教育旅行（以下，「分宿型教育旅行」 と略記）の受入が地域活性化策の一環として全国各地 で取り組まれている.中高生の体験学習を伴う修学旅 行をはじめ，小学生を主な対象とした国の事業である 子ども農山漁村交流プロジェタトなど，数十人から数 百人規模の分宿型教育旅行に対応可能な地域には，1 軒あたり数人ずつの児童、生徒が泊まる多くの「受入 民家」に加え，学校、旅行会社の窓口になり分宿を手 配する「受入組織」が必要である.