ダイズ作の技術的課題

摘要

国は新たに制定された食料 - 農業 - 農村基本計画で，ダイズやムギ，飼料作物の生産拡大に主力を注ぐことにし，ダイズについては2010年の努力目標として，生産量25万t，平均収量221kg／10a，作付面積11万haとしている。 この目標では1999年の作付面積10万8200ha，平均収量178kg／10a，生産量18方7200tからみた場合，平均収量を大きく高めることが課題となると考えられる。 日本のダイズ収量1700kg／ha台は世界の平均収量2100～2200kg／haに比較しても大分低い。 もっとも，日本の中でも，全国豆類経営改善共励会で各地域から推薦される農家の平均収量はほとんど300kg／10a以上で，条件の良い年には400～500kg／10aのものもあり，適法に栽培した場合，200kg／10a以上の平均収量は難しい数値ではない。 現に200kg／10a以上の平均収受を示している県もある。