グリセリンを副生しない軽油代替燃料の製造技術

摘要

地球温暖化防止を目標とした京都議定書が発効し，温室効果ガスの、一つである二酸化炭素排出量削減が重要な課題となってきた。 この協定本来の精神を達成するためには二酸化炭素を排出しないような省エネ、省資源生活様式への転換が基本であるが，2008～2012年という短期間では困難と考えられることから，クリーン開発メカニズムや排出権取引といった排出量の移動が中心に様々な手段が検討されている。 その中の一つとして，自然エネルギーやバイオマスエネルギーの利用技術にも期待が寄せられており，既存のトラック，バス等のディーゼル機関に利用できる軽油代替燃料として，バイオディーゼル燃料が注目を集めている（Connemann1994，Mittelbachら1999）。