UECSと拡張型細線式気温気流 センサーを利用した環境計測と環境制御

摘要

沖緦県ではゴ一ヤー，サャインゲン等の主要品 目を中心に施設園芸を利用した栽培体系が確立し つつあり，近年は冬春期における国内大消費地向 けの供給産地として定着しつつある。沖緦県における作物生産上の利点は，冬場に無 加温での栽培が可能なことである。しかし，施設 内環境の管理においては課題が多い。例えば，気 温においては日較差が大きいだけでなく，急激な 日間変動も生じる場合があり，換気と保温につい て日々注意を払わなければならない。また，冬場 は曇天が多く，日照時間も決して多くはない。さらに，沖耦県は南北400km,東西1000kmの範 囲に48の有人島を有しており，島々によって気 候や栽培環境が異なる。このような広い環境条件 と亜熱帯地域に対応した適切な施設内環境管理技 術は確立されているとは言い難く，生産現場にお いても，栽培環境の適正条件や施設管理手法につ いて不明な点も多い。