植物バイオ纖室

摘要

農林水産省の統計情報によれば，ハウス等の施 設で最も多く作られている作物は，トマトです。 ところでトマトゃナスなどのナス科の果実が着果 し，肥大するためには，受粉、受精という刺激が 必要です。しかし施設栽培では風がなく，訪花昆 虫もいないので，植物体に振動を与え受粉を促す 作業が必要になります。また，花粉は一般に低温 や高温に弱く，不稔となりやすい器官です。受粉 のかわりに植物ホルモン剤を噴霧する場合もあり ます。こうした状況の中で，受粉や受精をしなくても 果実が着果し，肥大する，いわゆる単為結果性ト マトが求められています。そして最近，大きな成 果が相次いで発表されました。