長野県における各種トスボウイルスによる野菜花き病害の被害実態と防除対策の現状

摘要

長野県は日本の中央部に位置し，東西約120km，南北約200kmで，北海道，岩手県，福島県についで4番目の広さを持つ内陸県で，大きく北部、東部、中部、南部の4地域に分けられている。 内陸県としての長野県の県境は，山梨、静岡、愛知、岐阜、富山、新潟、群馬、埼玉の8県と接しており，北部は新潟県，富山県などの寒冷地，南部は静岡県，愛知県などの暖地と接し，また県内部においても高標高地帯から低標高盆地まで気象条件は非常に多岐にわたっている。今日までに，県内園芸作物の生産は，夏の冷涼な気候，標高差および露地や施設などの栽培法を巧みに組み合わせ，作期の拡大と生産の安定化を図っている。