直播水稲におけるスクミリンゴガイ対策

摘要

スクミリン＿ゴガイは幼苗を好んで食害するため直播水稲では著しい被害が生じる。 田畑輪換や石灰窒素散布により播種前の貝密度を低減して湛水直播を行うことができる。 耕寂や代かきなどの機械的貝破砕も貝密度低減には効果がある。播種後は長めの落水期間（稲が3菓期以上に生長する2週間以上が望ましい）を設けることで被害を低減できる。 しかし，降雨により圃場に停滞水が出来ると被害が急速に進展する。 その際，農薬などで被害をある程度阻止できるが，さらに降雨が続くと被害が再発する。 落水期間中に停滞水が生じないような作溝播種機等の開発が望まれる。