茶系飲料残渡TMRサイレージの調製と利用

摘要

環境問題への関心が高まる中で，有機性廃棄物の資源化，リサイクル利用により，環境負荷を低減した循環型経済凝会への移行が強く求められている。 近年，消費者の健康飲料に対する志向が高まり，緑茶，ウーロン茶，麦茶，玄米茶の生産量は拡大し，それに伴って飲料製造工場から排出される茶系飲料残漆の廃棄量は急激に増加している。 これらの飲料残漆も利用技術が十分に開発されていないため，産業廃棄物として焼却などの処理をされており，ほとんど有効利用されていない。飲料残漆を家畜飼料として積極的に利用することは，飼料資源の拡大あるいは飼料購入費の低減とともに，資源の看効利用を通して環境保全にも貢献することから，その意義は大きいものと考えられる。 本稿では，緑茶飲料残瘡の飼料としての特徴とその利用方法についてTMRサイレージの試験結果を踏まえて述べる。