生分解性プラスチック

摘要

生分解性プラスチックとは，「使用中は通常のプラスチックと同程度の機能を保ち，使用後は自然界に存在する微生物（バクテリア、菌、藻類）によって低化合物に分解され，最終的に水と炭酸ガスに分解される高分子素材」と定義され自然界において“非蓄積性”を最大の特徴として小る。なお，先進国の基本的経済理念として，資源循環型の社会形成が認知されつつある現在，生分解性プラスチックはその特性を活かし，環境保全や資源循環の上で極めて有望な素材であると言える。 資源循環の模式は図1のようなものであり，材料の一部に化石燃料も利用するが，多くの場合がデンプンや糖類など天然物が使用され，バイオリサイクルの一翼を担う資材である。