地下水を熱源とした施設園芸用ヒー卜ポンプシステムの關雜と能力評価

摘要

近年の燃油価格の高騰に伴い，暖房を伴う施設 園芸作物の採算性が急激に悪化している。このた め，相対的にランニングコストが安いヒートボン プシステムの導入が進んでいる。現在，生産現場に導入されているヒートポンプ システムのほぼすべてが外気を熱源とした空気熱 源ヒートポンプシステムである。しカゝし，積雪寒 冷地域では，外気温が低い条件や，降雪が多い条 件で運転することが多いため，一般的な話しとして，COP (Coefficient of Performance,成績係数） が低下すると言われている。しかし，生産現場に おける空気熱源ヒートポンプシステムのCOPを 測定することは極めて困難であるため，ほとんど 報告されていない。このため，空気熱源ヒートポ ンプシステムを導入する際には，カタログ等に 示されているJIS規格で定められた条件における COPや，過去の事例などを参考にしている場合 が多い。