二ホンナシの施設栽培

摘要

九州北部に位置する福岡県は，年平均気温16．00c，年間降水量約1，900mmと温暖な気候条件に恵まれています。 その地の利を活かし，古くから各地でナシの栽培が行われており，栽培面積は平成16年現在で526haです。 品種は，‘幸水’229ha，‘豊水’162haと2品種が占める割合が高く，他は‘新高’67ha，‘新興’29haとなっています。 　 早生で品質がよく経済性の高い‘幸水’を中心に，施設栽培が普通加温ハウス10ba，無加温ハウスが1ha，雨よけトンネルが87baの計98ha導入され，早期出荷，労力分散を行い　経営規模拡大により経営の安定を目指しています。しかし，最近の果実の取引単価の低迷による収益性の低下，連年被覆による樹勢低下，温暖化などによる出荷時期の遅延，原油高等施設栽培を取り巻く環境が大きく変化してきています。