NPO 「かみえちご山里ファン倶楽部」

摘要

NPO法人かみえちご山里ファン倶楽部(以下かみえちご)は2002年に法人化された中山間地NPOである。活動地域は新潟県上越市の西部中山間地域。そこでは約おの集落に2500人程度が居住している。現在のNPO会員数は350名程度、常勤スタッフは研修生も含めて8名。年間予算は約3800万円。予算収入の内訳は上越市からの受託事業(環境学習施設の運営および水源森林公園の運営)が70%程度、体験学習や物品販売など自主事業が残り30%程度となる。「集落支援の先行現場」がらということだが、かみえちごがとくに先行しているとは思わないし、そもそも集落「支援」という認識がかみえちごにはない。実のところムラの皆さんに「支援」してもらっているのが通常で、「支援」しているなどと口が裂けてもいえないのが現実だ。しかしそれでいいのだと思う。たつたひとつだけ「支援」できているとすれば、ムラの皆さんが若者たちを「支援する」ことで、「その土地の未来」に「希望」が持てるようになってきたというあたりだろう。