高転作率下での中山間地域水田農業の課題～石川県の中山問地域事例から～

摘要

わが国のコメを巡る情勢は、4年連続の豊作や依然として続く消費者のコメ離れ等の影響から、平成10年10月末の国産持ち越し在庫量は、370万を上回ることが予想されており、適正在庫といわれる200万を大きく上回る見込みである。 この現象により自主流通米価格は大幅な下落を招いており、農業構造そのものを揺るがすものとなっている。 平成10年からはわが国の稲作を方向づける「新たな米政策」に基づくコメ対策を実施することで水田農業に新たな活路を開くことになった。