青果物流通の構造変化と全農園芸事業の対応方向

摘要

全農は、平成18年1月に「新生全農園芸事業改革基本方針」右決定し、また、これにもとづき各県における「県別具体策」を同年末までに策定した。 これまで日本の青果物流通は系統共販と卸売市場流通が「車の両輪」と．なって支えてきたといわれてきたが、卸売市場に大きく依存したこれまでの単線型の事業システムではもはや多様化する生産者や消費者、実需者のニーズに対応できないとの考えが「基本方針」を打ち出した背景にある。 また、JAも全農も園芸事業は総じて赤字傾向にあるが、その結果として、事業体制が弱体化しっつある。