耕作放棄の要因分析と効果的な抑制策に関する一考察

摘要

2000年センサスによると耕作放棄地は全国で21万haに及ぶ．耕作放棄抑制は，農業、生活環境の維持，食料安全保障水準の維持に関連し，今日農政の重要な問題である．新たな食料、農業、農村基本計画では，総合的な耕作放棄地対策に取り組むことが推進されており，農地法改正や中山間地域等直接交付金などの政策が施行されている．これらの政策は，市町村が中心となって明確な方針の下に具体的に耕作放棄抑制に取り組むことが求められており，市町村を単位とした政策の立案が求められている．