青森県におけるぶどうの灰色かび病防除とパスワード顆粒水和剤の効果について

摘要

青森県のぶどうの栽培面積は昭和50年の約1120haをピークに年々減少し、平成10年では約495haとなっている。 また品種構成は「スチエーベン」が約44．3％、次いで「キャンベル、アーリー」が約37．1％と両品種で栽培面積の大半を占めている。 以前は「キャンベル、アーリー」の栽培が主体であったが、本種の露地栽培では収穫期が9～10月に集中し、出荷期も限られていた。 しかも、この時期は他県産のものと競合し、また、高糖度を求める消費者の嗜好に合わなくなっていることなどから、価格が低迷し、栽培面積は減少してきた。 一方、本県産「スチューベン」は貯蔵性に優れることから、貯蔵施設の整備に伴い端境期に当たる11-2月頃までの出荷が可能なため、比較的高価格で推移し、本県の特産品日として定着している。